間違いと知らずに使ってしまっている敬語はたくさんありますが、時代の移り変わりとともに意味が変わってきて、常用化されているものもあります。
他のサイトでは、例のみを挙げているものもありますが、敬語の基本を知る必要があります。
例だけを知っていても応用がききません。
基本を知り、それぞれの単語や詞の意味を理解していれば、場面ごとの使い分けも自然にできるようになります。
敬語とは?
そもそも敬語とはどのようなものなのでしょうか。
Wikipediaには、以下のように書かれています。
敬語(けいご、honorifics)とは、 主体(書き手、話し手など)とその相手(読み手、聞き手)やその話題中の人物との社会的関係(親疎、権力の大小)と態度を表す言語表現である。
少し分かりにくいかもしれませんが、敬語はその名の通り、「敬い(うやまい)語る(かたる)」ということです。
基本的に目上の人とやり取りする場面で使用されます。
他にも、相手との関係がわからない場合やビジネスのほとんどの場面で使用されます。
敬語の種類
敬語は大きく3種類に分けられます。
尊敬語・謙譲語・丁寧語です。
尊敬語と謙譲語に関しては、相手と自分の関係で相手が上にいる関係を表すために相手を上げるか自分を下げるかの違いです。
尊敬語
尊敬語は相手の行動や態度等に対して使用します。相手のみの行動や態度を表さなければいけませんので相手を上げて表現します。
「おっしゃる」や「ご覧になる」、「お見えになる」等
謙譲語
謙譲語は自分の行動や態度等に対して使います。自分のみの行動や態度なので、相手と自分の上下関係を表すには自分を下げる(へりくだる)しかありません。
尊敬語と同じ考え方です。
「申し上げる(申す)」や「拝見する」、「伺う」等
丁寧語
丁寧語は相手・自分ともに使用できます。単語通りで丁寧に表現するために使用します。
「です」「ます」「ございます」など
ビジネスでの注意点
ビジネスでは社外の人とやりとりする場合、社内の人にも自分と同じような表現をします。
たとえそれが社長であってもです。
下図が例です。
電話で社外の人に社長がいるか聞かれた場合、「○○社長は席を外していらっしゃいます。」ではなく、「(社長)の○○は、席を外しております。」と使います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
敬語の基本を理解していれば、間違えて使ってしまうことは格段に減ります。
ただし、単語や詞の意味をしっかり理解している必要があります。
目上の人や社外の人に失礼のないように敬語を使っていきたいですね。