増え続けるネット依存症の6つの危険性

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世界でネット依存症は、今も拡大の一途をたどっています。日本もその限りではありません。

日本の2013年における、成人のネット依存症は約271万人、中高生は約52万人と推測されています。

インターネットは、非常に便利なツールです。

必要な情報をすぐに引き出せるし、人と簡単につながる事もできます。

パソコンや携帯、スマホなどインターネットを使用できる媒体も増え続けています。

しかし、インターネットに依存しすぎると色々な弊害をもたらします。

ここでは、ネット依存症の危険性について説明していきます。

身体的な影響

ネット依存症は、腕から上に影響を及ぼします。

特に言われているのが頸肩腕症候群、眼精疲労、睡眠障害などです。

頸肩腕症候群は、首筋から肩、腕にかけて異常があることを総称していいます。

発症する原因としては、パソコンやスマホに向かう体勢にあります。

パソコンを見るときは前のめりになったり、スマホを見るときは頭が下を向いていたりします。

これらの体勢を長く続けていると、首に負担がかかり、脳へ血液を十分に送ることができず、頭痛や肩こりなど症状を引き起こします。

眼精疲労は、疲れ目とは医学的に区別されています。

眼精疲労は、症状が長期間に及ぶもので、疲れ目は睡眠を取れば、症状が改善します。

どちらも症状は同じで、視界のぼやけやかすみ、充血などが挙げられます。

ネット依存による眼精疲労の原因は、主にドライアイです。

画面の明るさを長時間にわたり目に受け、集中によりまばたきが極端に減ってしまうために目が乾燥して起こります。

睡眠障害は、睡眠時間が減り、日中の活動に影響を及ぼします。

ネット依存による睡眠障害の原因としては、長時間にわたりブルーライトを受けることにあります。

ブルーライトは、生活のリズムに重要な役割を果たしていて、目に受けるブルーライトの量によって、脳が朝か夜かを判断しています。

具体的には、強いブルーライトの刺激を受けると朝、ブルーライトの量が減少していくと夜と判断しています。

ですので、夜に微弱でもブルーライトを受け続けると、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりして、睡眠時間を十分に取っていても眠れた感じがしないということが起きます。

また、ネット依存症の人は、体を動かすことが少ないため、運動不足の傾向もあります。

中性脂肪値や尿酸値が高く、メタボの人や、一般の人よりも骨がもろくなる人も多いです。

精神的な影響

ネット依存症自体が精神的なものですが、併発する病気や症状は、鬱病、昼夜逆転、ひきこもりなどがあります。

ネット依存の入り口として多いとされているのは、ネットゲームです。

ネットゲームの利用時間と鬱病には弱い相関関係があることも知られています(BMC Psychiary誌)。

また、ネット依存症は、優先事項がインターネットをすることになってしまうため、昼夜逆転を起こしやすいものです。

昼夜逆転に関しては「超簡単!!昼夜逆転を直す方法」を御覧ください。

長時間インターネットを利用している場合、ほとんどが家で利用しているので、一日中家にひきこもりがちになります。

慢性化すると、いわゆる、ひきこもりになってしまいます。

このように、ネット依存症は、精神的な影響も大きいのです。

学業や仕事における影響

先程述べた、身体的影響、精神的影響を考えると、学業や仕事における影響も大きいものがあるでしょう。

寝不足だと授業に集中できませんし、仕事でも作業に集中することはできません。

仕事で、作業に関係のないことでインターネットを使用していたら問題になるでしょう。

家にひきこもっていれば、学校や仕事は休むこともあります。

学校を休んで退学ということにはなかなかなりませんが、仕事の場合はクビにされることもあります。

学業や仕事よりもインターネットの利用の方が、優先順位が高くなってしまっているのです。

金銭的な問題

ネット依存症は、金銭的な問題も起こりうるものです。

インターネットの利用可能な環境がある時点で、異常な窮困状態に無いことは容易に想像できますが、扶養されている場合がほとんどです。

中には、インターネットビジネスで生活費を稼いでいる人もいますが、非常に稀です。

扶養者がいなくなった時が深刻です。直ちに対策を打ち出す必要があるのかもしれません。

また、インターネット使用でかかる費用は様々ですが、インターネットの接続費やネットゲームでの課金、プレミアム会員による会員費などがあります。

中でもネットゲームでの課金は、中毒性が高く、課金しようと思えば、いくらでも投資がかさみます。

家族・対人関係

インターネットを長時間利用することで、直接、人とコミュニケーション取ることが極端に減ります。

コミュニケーションを取るだけであれば、SNSで十分ですからね。

自分の言いたいこともSNSなら素直に言いやすいですし、喧嘩になったとしても無視すれば、終息します。

非常に浅い関係になることが多いでしょう。

最初は手軽さがあって始めるのですが、依存しすぎてしまうと、人と話すことが怖くなったり、相手が思ってもいないことを妄想したりして、疑心暗鬼になります。

最終的には、普通に接することができていた家族までも疑いの心が生まれて、気が荒くなったり、暴力をふるうようになることもあるのです。

ネット依存症で疑うべき合併

ネット依存症だけではなく、他に精神的な問題を抱えている人も多いです。

合併する病気には、注意欠陥、多動性障害、アスペルガー症候群などがあります。

注意欠陥、多動性障害は、いわゆる、ADHDという病気で、注意力が著しく無かったり、動いていないと落ち着かないなどの症状が見られます。

アスペルガー症候群は、社会性が無い、コミュニケーションがうまく取れない、想像力に欠けるなどの症状が見られます。

他の精神的問題が原因でネット依存症になってしまったことも考えられるので、ネット依存だけを克服しようと思わず、色々な観点から治療にあたってみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

現在も増え続けているネット依存症の危険性についてご紹介しました。

適度にインターネットを利用することは非常に有用性のあることですが、裏を返せば大きな危険性もはらんでいます。

自分自身がネット依存になっていないか見極めて、利用することが大切です。

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