思考停止が習慣化してしまうと人の成長は止まります。
仕事をするにしても日々生活を送るにしても、思考停止している人よりも常に考えている人は、良い結果が生まれることは間違いありません。
知らぬ間に思考停止に陥っている方も多いはずです。思考停止の原因を知ることで改善していき、常に考えられる人へと変わっていきましょう。
目次
原因
思考停止の原因がわかれば、改善することも可能です。
以下の項目が、考え方の基礎になっていて習慣付けられていると徐々に思考停止へと陥っていきます。
目的がない
意識無意識かかわらず、なんらかの目的があって思考が働きます。
無意識の思考は目的が曖昧で、思考といっても習慣になってしまっている思考なので、実質的な思考に至ることはありません。
たとえば、「今日のランチは何を食べようか」というのは、一日3食の人は何を食べるかという思考が1日3回起こります。
実際の目的は、空腹を満たすための思考ですが、日常では空腹を満たすためにどこに行きどのようにして何を食べるかと深く考えるわけではありませんので、実質的な思考に至ることはないのです。
食事の際に常に意識的に目的をもつということではなく、類似した無意識の思考を減らすことが大切です。
主観的
主観的な思考は、自身の事で考えが満たされてしまい、思考停止に陥りがちです。
様々な見地から物事を把握したり、相手の考えを客観的に想像したりして、目的を達成させるために思考しなければ、考えが先に進みません。
たとえば、友達と喧嘩をしたとしましょう。
仲直りしたいが、主観的な思考では、自ら関係を修復することは、難しいでしょう。
思考の終着点は相手が悪いから、こちらから行動しないまたは、一方的に相手を責めたてる事になり、かえって関係を悪化させることになります。
客観的に思考すれば、目的を見失わず、関係を修復するためにはどのような方法があるのかを考えることが出来ます。
悩む
悩むということは、決定する選択肢が複数あり、どちらにするか決めかねている状態を指します。
悩むことがいけないというわけではありませんが、習慣化すると決断力が鈍り、思考停止に繋がります。
どちらが最適な選択肢かをしっかりと考え選択することが大切です。
ネガティブ
ネガティブな思考とは、後ろ向きの考え方であり、リスクを最重要視している思考のことを指します。
通常の思考は、リターンを検討し、できるだけリスクを排除していく事になります。
リスクを洗い出すことは重要ですが、リスクのみを考えてしまうとリスクの排除やリターンの考慮まで思考が回らず、思考停止に陥りやすくなります。
ネガティブ思考でも、思い浮かぶリスクが発生したらどうしようなどと考えずにそのリスクが起こらないためにどのような対策を講じるかを考えることができれば、問題はありません。
現在もしくは過去のこと
現在と特に過去に縛られすぎて先のことが考えられなくなってしまう場合があります。
未来に行動する事に対して、現在や過去を省みて、対策することは非常に重要なことですが、現在もしくは過去を重要視してしまうと行動を起こせなくなり、思考停止に陥ります。
他人任せ
他人任せの人は、自ら思考することも行動することも他の人に任せている為、当然、思考停止状態が慢性化しています。
責任の所在を追求された時に自分で責任を取りたくないと考えている人が多く、自己決定の意思を持っていません。
改善方法
上記に挙げた項目が多数当てはまる人は、思考停止状態に陥っている可能性が高いので、自考ができるよう改善していかなければなりません。
目的意識を持つ
常に目的意識を持って思考しましょう。
何のために考えているのか、どうして考えているのかを見失えば、必ずと言っていいほど、思考停止へと向かっていきます。
目的意識を持っていれば、どうすればいいかは自ずと見えてくるもので、目的を達成する過程の障害や問題も分かります。
客観的に考える
主観的に考えれば考えるほど、周りの立場や考えから遠ざかり、目的達成のプロセスは現実に達成しにくいものとなります。
客観的に考えることで様々な観点から考えることができ、思考の選択肢が広がります。
ポジティブな想像をし、ネガティブに結果を考える
上記の原因の中にもありましたが、ネガティブな思考が悪いわけではありません。
あることを考えた時にメリットとデメリットは必ず存在します。
最初の段階では、メリットとデメリット両方を最大限で見積もることです。
メリットを最大限で考えられなければ、もれなくデメリットを洗い出すことも出来ません。
デメリットを最大限に考えられなければ、そのデメリットを除外または、軽減する対策を立てることも出来ず、現実性に欠ける思考になってしまうのです。
ポジティブとネガティブな思考が両方できれば、思考停止へ陥ることも少なくなるでしょう。
先(未来)のことを考える
過去と今に立ち止まって考えてしまうと、「こうだったら」「こうなってれば」とたらればの思考に陥りやすく、考えが先に進むことがありません。
どちらかと言えば、後悔の念が強く出てしまう場合があります。
もちろん、過去の失敗を反省し、対策を立てることは大変重要なことです。
強いて言えば、過去のことで反省以外の考えは必要ないとも言えます。
未来のことでどうするのかを考え、過去の事例や失敗を省みることが、思考を停止しないために大切なことです。
自分の考えを他人に話す
他人任せにならないためには、自分の考えを他人に話すことから始めてみましょう。
他人に話してしまえば、自ら考え、行動しなければならないので、宣言してしまうというのもひとつの手です。
自分の考えを真剣に相手に話せば、助言や協力をしてもらえることもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
思考停止が習慣化してしまうと、思考停止から抜け出すことは、非常に難しいでしょう。
意識的に自分の思考をコントロールし出来るようになれば、様々な考え方ができるようになります。
思考停止に陥っているのではないかと不安がある方は、原因を認識し、改善方法を実践してみてください。